新橋にある送水口博物館は、日本で唯一の送水口の博物館です。
そもそも送水口(「そうすいこう」と読みます!)とは、めちゃくちゃざっくりと言うと
ビルなどの大きな建物が火事に見舞われた際に、消火活動を助けてくれるモノ。
例えばぼくが毎週ラジオパーソナリティーを務めているFMやまとのスタジオがある神奈川県大和市の「大和市文化創造拠点シリウス」はこんな建物なんですが、
ここにもちゃんと
こういった形で設置されていて、シリウスのいざというときにバッチリと備えてくれているのです。
前置きが長くなりましたが、そんな送水口のみを取り扱った世界的にも珍しい送水口博物館にレッツゴーしてみた体験記をどうぞ!
いざ!潜入!
「村上ビル」と書かれた建物の5Fへ階段で進んで行くと現れる『送水口博物館』。
入館すると、館長さんがひとりで佇んでいらっしゃいました。
中にはさまざまな送水口の展示だけでなく
送水口の歴史やその役割についての解説も詳しくなされているので、送水口ビギナーのぼくでも見るだけで十分楽しめます。
特に「送水口(採水口)観察・鑑賞の愉しみ」と題されたボードは、館長さんの主観が入りまくっているので、どのようにして送水口を面白がればよいのかとてもよく分かります。
しかし、送水口博物館の楽しみはまだ序の口。
ここから、色濃き送水口ワールドが炸裂するのでした。
館長さんの送水口愛が異次元すぎる!
ほんとに、これに尽きます。
これを感じるために足を運んだほうがいい!と言っていいくらい。
送水口博物館を訪れた際は、お忙しいときをのぞいて絶対に館長さんからのお話を伺ったほうがいい!と断言します。
もう愛のレベルが違うんですよ。
ぼくが訪れたときは木曜の閉館間際とあって、お客さんはぼくと同行してくれた友達の2人。
館長さんが直々にレクチャーしてくださったんですが、何かを溺愛している人のお話って本当に引き込まれます。
知識やデータに熱量と個人的感情が乗っかりまくってお届けされるわけで、その語り口に時間を忘れて聞き入っている自分がいました。
そしてひと通り説明を終えると、突然館長さんがiPadを開き、館長さんだけが写っている画像を見せてくださいました。
※お詫び
尚、ここから館長さんワールドに引き込まれまくったため一切写真を撮っていません。すみません。想像してください。イマジン!
なぜ、自分が写った画像を見せてくるんだろう?
と不思議に思ってよーく見てみると、となりに送水口が写っているではありませんか!!!
満面の笑みを浮かべる館長さんと無機質な送水口。
話によると、新潟へ旅行した際にビビッとくる送水口を発見した館長さんは、いてもたってもいられず通りがかった女性に声をかけて送水口との2ショット写真を撮影したとのこと。
へっ、変態だ…!
館長さん、このブログを読んでいたらごめんなさい。
あのときのことを思い出しながら笑顔で語る館長さんを前に、ぼくは敬意を表してそう思うのでした。
館長さんの送水口愛がこれでもかってくらい伝わった瞬間です。
さらに館長さんの熱量はとどまるところを知りません。
先ほどのiPadで今度は送水口が描かれたイラストを見せてくださるではありませんか!
館長さんは言いました。
「これ、送水口の絵本だよ!」
※お詫び
尚、この場面も館長さんのあまりの変態的送水口愛に引き込まれすぎて、一切の写真撮影を忘却しています!本当にすみません!引き続き想像してお楽しみください!イマジン!
ななんんと、送水口が好きすぎて送水口の読み聞かせ絵本までつくっていたのです。
ちなみに博物館内でもバッチリ販売されている正真正銘の「商品」です。
そしてまさかの、館長さん自ら読み聞かせしてくださいました。
ネタバレを防ぐためほんの少しだけ話すと、ざっくりとした内容はこうです。
《あらすじ》
男の子の送水口と女の子の送水口が出会って恋に落ちる。
その後、2人(2体?)は持ち場を離れていろんなところへデートに行く。
しかしその間に、持ち場の建物が火事に見舞われるのですが…的なストーリー。
読み聞かせして頂いたあと、ぼくは思いました。
何、この話!!!!!
現代の絵本のセオリーを大幅に無視したストーリー展開。
そして何よりさん館長が口を開けば開くほど伝わるまっすぐな送水口愛。
もう愛のレベルが違うんですよ。(2回目)
なぜ送水口にオスメスがあるんだということとか、ストーリー的にどうこうとか、そういったことは館長さんの愛の前では一瞬にして「野暮」へと変わります。
館長さんと顔ハメトゥギャザー!
こうして送水口ビギナーなりに大満喫したあとは、いよいよ送水口の顔ハメ看板に顔をハメます。
穴もひとつだし、通常であれば一人で顔をハメるところ。
しかし、今回ばかりは館長さんと一緒に写真を撮りたくなりました。
館長さんが新潟で送水口と2ショット写真を撮ったように、ぼくも送水口となって館長さんとトゥギャザーしたくなったのです。
館長さんにお願いしてみたところ、秒で快諾!
こうして撮った顔ハメフォトはこちらです。
なんて良き顔ハメフォトなんだぁぁぁ!!!
顔ハメ看板とは、世界で一番ステキな記念撮影アイテムだ!
ぼくは常々これを合言葉に顔ハメ活動を行なっているのですが、この顔ハメフォトはまさに
その場所を満喫しまくったあとに撮ることができたサイコーの記念写真となりました。
見ず知らずのぼくに対して時間を割いてここまで手取り足取り教えてくださった館長さんには感謝してもし尽くせません。
まとめ「どう考えても館長さんの人柄あっての送水口博物館だ!」
もしかしたら送水口博物館を運営している人がこの館長さんでなかったら、こんなに楽しい思い出として残っていなかったかもしれません。
そして、送水口に対して興味も持てなかったかもしれません。
こちら側が何かよく分かっていないものに対して、丁寧に説明し、面白がる視点まで与え、且つ異常なまでの情熱を注ぐ姿が垣間見える。
こういった館長さんの人柄が、何の知識もないぼくの心を打ったのです。
もう愛のレベルが違うんですよ。(3回目)
送水口の魅力をあの手この手で伝えようとしている館長さんを見ると、ぼくも顔ハメ兄さんとしてできることを考えさせられます。
開館日は限定されているものの、絶対に足を運ぶべき顔ハメスポット。
みんなも送水口の魅力、そして館長さんの愛を感じるために足を運んでみては?
送水口博物館
【 開 館 日 】 毎週 木曜日
隔週 土曜日
※詳しい開館予定はホームページをチェックしてね!
【開 館 時 間】 14時~19時
【 入 場 料 】 入場無料
【 所 在 地 】 〒105-0004東京都港区新橋2-11-1 地図
村上建物ビル5階
(当ビルにはエレベーターはございません。)
【電 話 番 号】 03-3591-2188(村上製作所より内線連絡)
【交 通 案 内】 JR山手線 新橋駅日比谷口から徒歩5分
東京メトロ 新橋駅6番出口から徒歩5分
都営三田線 内幸町駅A1出口から徒歩2分
http://www.zentech.co.jp/museum/